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全顎インプラントとは?

高齢や事故等により、歯全体を失った場合、昔は入れ歯を使用していましたが、最近では審美的効果の高いインプラントで治療をすることができ、 咀嚼機能も改善させます。

全ての歯を失った場合、歯の周辺の顔が陥没し、唇機能も低下し、口の周りにしわもできるようになります。歯の喪失により、咀嚼機能が急激に低下すると、消化障害や栄養障害につながる恐れもあります。過去にはこういった場合、入れ歯を使用していましたが、近年ではインプラント治療が発達し、審美的効果が高く、咀嚼機能をも改善させる全顎インプラント治療が増えています。

全顎インプラントの種類

1.固定性全顎インプラント

歯が全くない状態でも歯槽骨が残っている場合は、インプラントをいくつか植え込み、治療を行うことが可能です。歯槽骨にしっかり固定されるインプラントを使用した治療法で、入れ歯を使用する場合よりも力をはるかに入れることができ、まるで自身の歯のような感覚で使用することができます。固定性全顎インプラントを行うためには、上下顎骨の状態やかみ合わせる歯の状態、歯槽骨の状態などを考慮し、インプラントを植え付け、通常下には6~7本、上には7~8本のインプラントを植え付けます。

2. 可撤性全顎インプラント

歯が全くない場合に、インプラントを利用し、入れ歯をもっと楽に使用させる方法です。顎骨の前方部分に通常、下は2本、上に4本程度のインプラントを植え付けた後、連結装置を使用し入れ歯を入れる治療法です。既存の入れ歯に比べ抜けにくく、噛む力も強くなります。固定性インプラントに比べ費用が安く、審美的な効果も優れています。

全顎インプラントの治療の流れ

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現在の歯の状態を正確に検診します。歯の喪失した時間が長いほど、歯槽骨の喪失量も多いため、インプラントを埋め込む歯槽骨の量と質をチェックします。

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固定性全顎インプラントの場合、植え付けるインプラントの本数と治療計画を立て、それに合わせて治療を進めます。

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固定性全顎に必要なインプラントを植え込みます。

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インプラントが歯槽骨にしっかり固定されたら人口歯(補綴物)をかぶせて完成させます。

全顎インプラント FAQ

1. 全顎インプラントをする際は、上下全てのインプラントを一度に植え付けますか?

一般的に上顎は3~5ヵ月の治癒期間が必要で、下顎は3ヵ月の治癒期間が必要なため、通常、上顎を先に植え付け、その次に下顎に植え付けます。


2. 固定性全顎インプラントと可撤性全顎インプラントを選択する基準は何ですか?

最も重要な基準は患者様の骨の状態と身体の状態とに関連があります。また、治療費用が選択の大きな基準となります。可撤性全顎インプラントは、固定性インプラントより費用は安いのですが、治療後に自主検診を受け、修理が必要となる場合があります。


3. 歯槽骨が足りない場合は骨移植を行えば固定性全顎インプラントも可能でしょうか?

ほとんどの場合は可能です。しかし、下顎に埋め込むインプラントは骨吸収が多い場合、神経に近づくため、インプラントを無理に植え込んだ場合、神経損傷の危険を伴うことになります。