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骨移植インプラント

歯を喪失すると、歯を支持していた歯槽骨の量や質が悪くなり始めます。このように骨量が不足した場合、インプラントの支持のために、骨の移植が必要となります。

骨移植が必要なインプラントとは?

インプラント治療において骨移植は、大半が必要となります。歯を喪失すると、歯を指示していた歯槽骨の量と質が同時に悪くなるためです。骨量が不足している場合、インプラントの支持のために骨移植が必要となります。骨移植で最も重要なことは、患者がもつ、歯槽骨の形態と抜歯の原因を知ることです。

診断過程で患者の病歴、特に糖尿や骨粗鬆症などは治療結果に相当な影響を与える可能性が高いので、予め把握することが大事です。CT検診を通じて、骨移植に必要な骨の量と手術方法を決めることになりますが、多様な治療経験を持つ治療者の能力も大事となります。

骨移植とは?

インプラント手術の際 インプラントの支持のために、不足している歯槽骨に骨を移植する治療法で、移植材には自己骨、同種骨、異種骨、合成骨などがあります。骨移植の手術中には、骨移植の技法、軟組織処置(PRP, PRF) 等の治療法も含まれることがあります。骨量の不足と共に骨質が不足している場合も骨移植が必要となり、その場合は同種骨や自己骨の追加でより容易く治療が行われます。

骨移植の治療の流れ

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インプラントを植立する部位の 歯槽骨の量と質を正確に診断します。必要な骨の量と材料、骨移植の方法を選択し、インプラント植立をする部位に骨を移植します。

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骨移植を行った後に、歯槽骨の状態と植立部位の空間を確保するために、適正なサイズのインプラントを植立します。

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移植された骨とインプラントがしっかり生着するまで待ちます。

この期間中に、患者は口腔の衛生管理に気を使わなければなりません。

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委嘱された骨とインプラントがしっかり生着した後、2次手術を通じて、インプラントの上に補綴物をのせる準備をします。

上顎胴挙上術とは?

上顎胴とは、上顎臼歯部のインプラントを植立するときの解剖学的構造物です。一般的に上顎臼歯部の歯が喪失された場合、上顎胴の含気化により上顎臼歯部の歯槽骨が垂直的に不足することになります。インプラントを植立するために、上顎洞の粘膜を挙上し、挙上された粘膜によって出来た空間に歯槽骨の移植のための歯槽骨を作ることを上顎洞移植術と言います。上顎胴は解剖学的に血液高級が優秀な部位であり、他の部位に比べ、骨移植の成功率が高いです。

上顎洞挙上術の治療の流れ

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正確なCT検診を通じて 上顎洞が位置する部位の歯槽骨がどのぐらいあるかインプラントの植立が可能か検査します。

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上顎洞の膜を、丁寧に専用道具を利用して、ウィンドウ周囲の骨と分離した後、ウィンドウの内側から骨を移植し、適切な長さのインプラントを植え、ウィンドウ外側に骨移植を行います。その後、吸収性膜で覆い、糸で縫合します。

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移植された骨とインプラントがしっかり生着すると、最終補綴物をのせて、インプラント手術を仕上げます。

骨移植インプラントのQ&A

1.骨移植を必ずしなければなりませんか?骨を移植した後、インプラントをいつ植えますか?

インプラントをする際に骨移植を行う理由は、歯を支える歯槽骨の量と質が不足しているため です。歯槽骨の状態が良くないにも関わらず、骨移植をせずインプラントを植え付けると、神経の損傷や上顎胴穿孔など、さまざまな副作用が発生します。また、インプラントが歯槽骨に上手く定着せず、取れてしまうといった問題が発生することがあります。そのため、歯槽骨の吸収が激しく、歯槽骨が不足した場合には、インプラントを植え付ける前に骨移植を行い、インプラントが上手く植え付けられるよう土台を作り、治療を受ける必要があります。歯槽骨の状態によりインプラントの植え付けと同時に骨移植を行うことも可能で、骨移植を先に行い、骨がしっかりと定着するまで2~3か月待った後、インプラントを植え付けることもできます。


2.骨移植はかなり痛みますか?

一般的に簡単なインプラント手術の場合、麻酔から覚めた時に痛みがあることを除けば、痛みがひどくありません。しかし、手術の難易度が高く、手術期間が長かったり、手術部位に触れたり、出血がひどい場合は痛みが激しいこともあります。上顎胴移植の場合、一般的な手術より多少の不憫さを感じる可能性はあります。最近では痛みに対する恐怖心が大きい方が多く、このような患者様の場合、 意識化鎮静療法や痛症調節機を使用すれば、痛みに対する苦痛なしに治療を受けることができます。


3.骨移植手術後の注意事項はありますか?

手術後2週間は初期治癒期間として非常に重要な時期です。 手術当日は血がにじみ出ることがあり、唾を吐き出したくなることもあるとは思いますが、唾を吐き出す行為は止血を妨害する可能性があるため、控えましょう。骨移植手術とインプラントを同時に行った後は、処方された薬を3日間服用し、禁酒、禁煙を行わなければなりません。特にタバコは手術部位の酸素と栄養供給を妨害し、骨移植部位の骨の形成を妨害するため、必ず控えてください。手術後2~3日間、痛みが続くことがありますが、こういった場合は、冷たい氷でマッサージを行いましょう。腫れと痛みを減少させます。手術後3日程度は激しい運動や熱いシャワー、浴槽につかる行為等は避けましょう。縫合した部位は歯磨きの代わりにうがい薬でうがいし、手術した部位では噛まず、可能な限り流動食を召し上がるようにしましょう。


4.上顎胴手術後の注意事項はありますか?

上顎胴手術後2~3日間は鼻血が出ることもありますが、鼻をかまずにふき取るようにしてください。 くしゃみをする場合は大きく口を開けて鼻をかんだり、ストローを使用しないでください。 このような行為は手術部位に圧力を加えるだけでなく、鼻の中に存在する汚染物質により2次感染を引き起こす危険性があります。酒とタバコは手術部位に悪影響を与える可能性があるため控え、手術部位の歯磨きや舌で触れる行為は避けましょう。うがい薬を使用し、朝晩に消毒をしてください。上顎胴挙上手術は鼻の穴の構造物を押し上げて行う手術のため、手術後に耳鼻咽喉科に通うなどの後処置が必要な場合があります。十分に注意し、激しい運動やサウナなどは、手術後3日程度は避けましょう。